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希望の方角へ ― 新年に寄せて、『We Serve』
2026年となりました。 (当院の前身である)がんコーディネートくりにっく時代と通算して、キャンサーコンパスクリニックは今年3月末で丸5年を迎えます。この約5年間、多くの利用者さんやお付き添いの方々に寄り添わせていただいたことに、心から感謝申し上げます。 1月8日、仙台エコーライオンズクラブさんの新年例会に院長の私がお招きいただき、講演をさせていただきました。 講演テーマは『がん診療に学ぶ We Serve 〜希望の方角へ〜』。 今回は、その講演でお伝えしたエッセンスを、ブログをご覧のみなさまにもお届けしたいと思います。 「We Serve」とクリニックの理念 ライオンズクラブには「We Serve(われわれは奉仕する)」という素晴らしいモットーがあります。 実は、キャンサーコンパスクリニックの名称に込めた想いも、この精神に通じています。 「がんと診断された」 「この先どうすればいいのか分からない」 そんな暗闇の中で立ち止まってしまった方々の心に寄り添い、進むべき『希望の方角』を一緒に見出す『羅針盤(コンパス)』でありたい。 それがキャンサーコン
5 日前


【まずは知る③】世界の臨死体験研究と、日本のホスピスケア精神
この事実を知ることは、私たちが抱える死への根源的な恐怖を和らげます。
そして何より、ご自身や大切な方が人生の最期を迎える時、その言葉や体験をまるごと受け止める「優しさ」と「余裕」を与えてくれるはずです。
2025年12月30日


【まずは知る②】「お迎え現象」終末期ケアと東日本大震災
「信じるか、信じないか」の前に、まず「現場ではこういうことが起きている」という事実を、まずは知ること。それが、もしもの時に、ご自身や大切な方が「お迎え」を口にされた際、「おかしくなってしまった」と否定せず、「会いに来てくれたんだね」と共感する優しさにつながるはずです。
死への向き合い方、そしてどう生きるかという問いに、新たな視点をもたらしてくれるはずです。
2025年12月19日


【まずは知る①】「死」のタブーを超えて〜キュブラー・ロス医師の35年
『死ぬ瞬間』の著者として緩和医療の世界で有名なエリザベス・キュブラー・ロス医師。彼女がその後の35年間で辿り着いた「死後の世界」の報告とは。「信じる」のではなく「事実を知る」ことで、死への恐怖は和らぎます。がん専門医が解説する魂のケアについての新シリーズ第1回。
2025年12月11日


誠実さを届ける側の責任 ― 医療者・支援者としての役割【言葉と信頼シリーズ 第4回】
私が大切にしているのは、『伴走する』という姿勢です。治せるかどうかわからなくても、一緒に考え、一緒に悩み、そばにいる。答えを出す人ではなく、一緒に歩く人(伴走者)でありたい。それが、医療者や支援者としての大切な役割なのではないかと思います。
言葉には、人を動かす力があります。励ますことも、傷つけることもできる。希望を与えることも、絶望させることもできる。だからこそ、その力を慎重に、丁寧に使いたい。
· 美しい言葉に酔わないこと
· 誠実な言葉を選ぶ努力を続けること
· 希望の裏側にあるリスクも正面から見つめること
誠実さは、わかりやすさよりも伝わりにくいものです。時間もかかります。「これで治ります」と言い切る方が、はるかにシンプルで、人を惹きつけます。でも、本当の信頼は、そこからは生まれません。本当の信頼は、誠実さの積み重ねからしか生まれない。私はそう信じています。誠実さを持って、丁寧に言葉を選んでいく。それが、私たち医療者や支援者にできることだと思います。
2025年12月5日


情報の海で溺れないために:実践編【言葉と信頼シリーズ 第3回】
インターネットにあふれる健康・医療情報。その真偽を見分けるのは専門家でも難しい時代です。第3回では、情報過多の時代を生き抜くための「調べる力」と「判断する力」を解説します。
情報源の信頼性を測るため、以下の4つの具体的なチェックポイントを確認する習慣をつけていただきたいと思います。
・「誰が発信」しているのか
・「何を売ろうとしているか」
・「いつの情報か」
・「どこで発表されたか」
特に、感情を揺さぶる「バズる情報」は、正確さとは別物であることに注意が必要です。
また、判断に迷い、不安になったときにどうすればいいか?
・複数の専門家に聞く
・信頼できる医療機関に相談する
・「今は決めない」という選択肢
―という3つの行動の選択肢をご提案します。
完璧な判断はできなくても、「立ち止まる力」を持つことが、あなた自身を守る最良の方法です。ぜひ、この実践的な知恵を身につけてください。
2025年11月30日


パワーワードの魔力 ― 言葉に操られる時代にどう生きるか【言葉と信頼シリーズ 第2回】
【言葉と信頼シリーズ 第2回】パワーワードの魔力 ― 言葉に操られる時代にどう生きるか
医療・健康分野にあふれる『パワーワード』は、心を強く惹きつけ、時に希望を与えてくれます。しかし、その力強い言葉が冷静な判断を鈍らせる危険性も知っておく必要があります。
本ブログでは、なぜ人は「必ず治る」「がんが自然に消えた」といった断定的な言葉に惹かれるのか、その人間心理の深層に迫ります。
「私は信じている」という感覚的な真実と、万人に当てはまる科学的な真実(エビデンス)は、しばしば混同されます。この境界線を見誤ると、高額な費用や大切な治療時間を失うリスクに直面しかねません。
信じる力は大切にしながらも、考える力を手放さないことの重要性を強調します。
言葉は、人を動かす薬にも毒にもなります。
このブログでは、情報にあふれる時代を生きる私たちが、美しい言葉に流されず、誠実な言葉を選び取るための視点をお届けします。
2025年11月20日


資格と信頼のあいだ ― 曖昧さを怖れず、誠実に伝える【言葉と信頼シリーズ 第1回】
誠実さは、わかりやすさよりも伝わりにくいものです。
「これで治ります」という言葉のほうが、はるかにシンプルで魅力的に聞こえます。
けれど、時間をかけて信頼に変わるのは、誠実さのほうです。
私たち医療者は、資格や肩書きに甘えることなく、一つひとつの言葉に責任を持ち、誠実に伝え続けたいと思います。
そして、情報を受け取る側のみなさんには、誠実な曖昧さを怖れる必要はない、むしろ、あなたを尊重している証である、ということを知っていてほしいのです。
2025年11月14日


チャレンジ大成功!東北乳腺まるごと勉強会 特別講演レポート
10月25日、仙台徳洲会病院で開催された東北乳腺まるごと勉強会(みちのくこまち)で、特別講演を担当しました。
テーマは『むくみや不調に寄り添う乳がん治療後のケア』。
リンパ浮腫の現状、緩和的放射線治療の意義、そして最大の挑戦として『こころとスピリチュアルのケア』についてお話ししました。
医療者がこころに踏み込み、患者さんの生き方をどう支えるか。
講演は大きな反響を呼び、アンケートでは「とても良かった」が7割を超える結果に。
多職種の仲間と語り合うなかで、病気を治すだけではなく、その人の生き方に寄り添う医療の大切さを改めて実感しました。
キャンサーコンパスクリニックは、今後も『からだとこころ』を支える医療を地域から発信していきます。
2025年11月7日


AI時代だからこそ、血の通う医療を届けたい 〜効率化の先にある、医師にしかできない「割に合わない時間」の価値〜
先日、ある若手の放射線腫瘍医がこんなことを心配していました。 「今後、生成AIが発展して治療計画の自動化などが進歩したら、僕たち放射線腫瘍医の立場ってやばくないですか?」 たしかに、AIの進歩はすごいスピードです。画像から腫瘍を自動で認識し、数分で最適な治療計画を作り上げる。そんな時代がもう目の前にあります。私たちが何時間もかけてやってきた仕事が、AIに置き換わっていく。その不安、私もよく分かります。 でも、私は彼にこう返答しました。 「治療計画だけしたい方々にはやばいかもですが、放射線腫瘍医にとっては良いことだと思います。」 1. AIが奪うのは「仕事」ではなく「時間の制約」 これまで私たち医師は、膨大な時間を治療計画や書類作成などに使ってきました。 以下、医師が時間を奪われていた従来業務の一例です。 午前中に外来予約診察患者さんがたくさんいるなか、当日の飛び入り新患も入り、お昼休みもろくにとれないまま、その日までに準備しなければならない放射線治療計画を、夕方の会議の時間に間に合うように限られた時間で作成。 外来患者さんと話せるのは、わずか
2025年10月30日


自宅に来てくれる未来の放射線治療!?
遠方通院の負担は、高齢の方や体の弱った方にとって想像以上に大きな苦痛です。この課題を解決するのが「移動式放射線治療車」。
治療装置の小型化と、IMRTなどの治療回数短縮技術が進んだ今、移動式治療車が週に一度、地域の診療所や公民館に巡回する未来が現実味を帯びています。
災害時の治療継続や、在宅での緩和ケアといった応用例、そして遠隔連携を可能にするオンライン診療の役割を詳しく解説。
まもなく公開の特別編予告:AIが進化する時代に、技術が奪えない「血の通う医療」とは何か?院長の哲学をお届けします。
2025年10月18日


「動かないで」はもう古い?未来の放射線治療は『優しさ』が基準に
今回のテーマは、「動かないで」はもう古い?未来の放射線治療は『優しさ』が基準に。
現在の放射線治療で患者さんが感じる「苦痛」に焦点を当て、その苦痛をゼロにするための技術的な進歩をご紹介します。
長年、放射線腫瘍医として「苦痛を和らげる治療が、別の苦痛を生んでいるのはおかしい」と向き合ってきた院長のライフワークとも言えるテーマです。
ブログでは、体をベルトで固定する必要がなくなる「体の輪郭を自動で認識する技術」や、横になるのが困難な方でも受けられる「立位での治療」といった、患者さん主体の発想の転換を解説します。
さらに、数分かかる治療がわずか1秒以下で終わるという、注目の革新的な研究技術「FLASH放射線治療」の驚くべき効果(正常組織への障害が極めて少ない)と、実用化への課題まで深く掘り下げます。
技術のための技術ではなく、「常に患者さんの苦痛を少しでも和らげること」こそが大切だと考える私たちと一緒に、希望に満ちた未来の放射線治療室をイメージしてください。
2025年10月10日


伴走型のがんコンシェルジュドクター ―― セカンドオピニオンのその先へ
最近『コンシェルジュドクター』という言葉を耳にする機会が増えてきました。アメリカではすでに広がっている医療のスタイルで、日本でも少しずつ取り入れられています。 では、コンシェルジュドクターとは何か。そして、キャンサーコンパスクリニックが目指している姿はどんなものか――今回...
2025年9月5日


久々の再会で「がん検診」や「セカンドオピニオン」を話題に
久々の再会は、健康について話す絶好のきっかけです。がん検診やセカンドオピニオンの重要性、そして検査や相談の選び方を、具体例とともにご紹介します。
2025年8月17日


クリニックの新しい理念 〜あなたの「希望の方角」へ〜
その人の「希望の方角」を一緒に探していく――そんな医療を、私たちはこれからも大切にしていきます。
今回は、キャンサーコンパスクリニックが掲げる新しい理念と、そこに込めた私たちの想いを、ブログでお伝えしたいと思います。
2025年8月3日


リンパ浮腫の記事がMedical Doc医療コラム掲載
乳がんや婦人科がんなどの治療後、数年たってから現れる「むくみ」。それは「リンパ浮腫」という病気かもしれません。キャンサーコンパスクリニック院長・和田仁が監修したコラムが、医療情報サイト「Medical Doc」に掲載されました。初期症状の見分け方や治療法をわかりやすく紹介しています。リンパ浮腫に限らず、抗がん剤の副作用によるむくみや皮膚硬化など、がん治療に関連するさまざまな「むくみ」のお悩みにも対応しています。仙台近郊で相談できる医療機関をお探しの方、ぜひご覧ください。
2025年7月5日


がんと生きる、を考える第一歩 ~Medical DOCさん掲載記念トーク~
がんの告知を受けたとき、人はどんな気持ちになるのでしょうか。そして、その瞬間から、どんなふうに自分の人生を見つめ直していけるのでしょうか。 ■「がん」と診断されたときに、まず大切なこと がんと告げられた瞬間、多くの方が「これからどうしたらいいのか」と不安になります。治療、...
2025年6月28日


新しい全身がん検診「DWIBS」とは?
今回は、がん検診で使われ始めた新しい画像検査「DWIBS(ドゥイブス)」について、全身がん検査の代表格であるPET-CTとの違いを含めて、放射線治療専門医&がん治療認定医の視点から、できるだけやさしくご紹介いたします。みなさんは、「PET-CT」や「全身MRI」といった検査を耳にされたことはありますか?これらは、体の中を詳しく調べて、がんがあるかどうかを確認するための検査です。そして最近、DWIBSという新しい全身MRI検査が注目されています。この検査は、放射線を使わず、体にやさしいことが特長です。今回は、DWIBSのメリットを、従来のPET-CTと比べながら、わかりやすくお伝えしていきます。DWIBSとは「拡散強調MRI(Diffusion-weighted whole-body imaging with background body signal suppression)」の略です。MRIの技術を使って、体全体のがんなどの病変を見つけることができる画像検査です。
2025年6月5日


キャンサーコンパスクリニック開院!
新クリニックの場所ですが、仙台市地下鉄東西線の大町西公園駅から徒歩1分くらいで青葉通に面した場所です(画像)。地下鉄仙台駅から国際センターや八木山方面へ2駅なので、新幹線などで遠方から来院される利用者様には、これまでより便利また、クリニックとしての専用駐車場はございませんが、近隣には時間貸駐車場がたくさんあります。
そしてなにより、仙台を代表する観光名所の青葉城址や広瀬川のすぐ近くということで、まわりの雰囲気も落ちついていて気持ちが良いところです。土地の氣を感じるという方のお話によると、大町はとてもすばらしい場所なんだそうです。さすが、伊達政宗公がお城を建てた場所の近くです。
2025年5月2日


開業から5年目を迎えて
今回のブログでは、改めてこの4年間をざっと振り返り、これからの方針や展望などを記録いたします。これまで感じていた医療現場での不満やストレスが少しずつ解消されてきたことは、やりがいそのものです。今年度はさらに「動いてから考える年」にしたいと思います。
2025年4月4日


足元ではなく、前を見て
世の中には、良い医者と悪い医者がいます。だからこそ、セカンドオピニオンなんてーのがあるくらいですからね。 ある人が、良い医者と悪い医者の見分け方を教えてくれたんですよ。 良い医者は初めて診察する時、その患者の目をじーっと見る。 悪い医者は、足元を見るってね。
2025年3月24日


死後の医学をテーマに【第2回新潟セミナーご案内】
昨年の11月9日に新潟市で「がんといのちを見つめる、私が決める輝く生き方」というテーマのセミナーを開催しました。その第2回目のセミナーを、4月12日土曜日の午前中に新潟で再び開催することになりました。再びシエールNST店さんでの開催を予定しています。...
2025年3月20日


ハルンカップで叱られた
ハルンカップってごぞんじですか? ハルンとはドイツ語Harnのことで尿(おしっこ)を意味します。つまり尿検査の時に一時的におしっこを貯める容器のこと。普通の使用法はそうです。百均ショップなどではおもしろ擬似検尿コップも販売されているようですが…...
2025年1月25日


みなさんに改めて感謝な新潟でスタート「潜在意識に聴く、ありのままの自分」
今日のお話は、がんコーディネートくりにっくにとって、そしてわたしにとってとても大事な、ただこれまでなかなか第一歩を踏み出せずにいたそんな領域、そんなお話についてはじめてお伝えできることになりました。 実は先週の土曜11月9日午前に、「がんといのちをみつめる、わたしが決...
2024年11月15日

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