開業から5年目を迎えて
- 和田仁
- 4月4日
- 読了時間: 4分
昨年のブログ「本日で開院3年」では、くりにっくのこれまでの取り組みについて反省と意気込みをお伝えしました。そして、今年は開院から丸4年が経過し、4月28日に新しい場所(仙台市青葉区大町2丁目)に移転します。くりにっく名称も変更します。
「キャンサーコンパスクリニック」として新たな旅立ちです。
今回のブログでは、改めてこの4年間をざっと振り返り、これからの方針や展望などを以下に記録いたします。
①がんのよろず相談
一昨年までは医療機関とのマッチング的取り組みが意外に多かったのですが、この一年は本来の「がん相談」の依頼が増えてきました。口コミでの紹介が多く、とても嬉しい限りです。リピーターの方もいらっしゃいました。今後ますます増えてくださることを期待しています。
②がん遺伝子検査
リキッドバイオプシーについては、地元仙台の日本遺伝子研究所を含む4業者が対応可能ですが、実質的にはCTC(循環腫瘍細胞)を扱う国内業者のみに絞っています。がんのリスク検査も国内で製造販売するキットを数社お取り扱いさせていただいており、その選択肢が広がっています。
③リンパ浮腫複合的理学療法・むくみケア
むくみケアサロンCamomilleの活動は広がりを見せています。がんコーディネートくりにっく(診療所)を通じて医療機関との連携が増えており、移転後はより便利な場所でサービスを提供できるようになります。利用者さんにとっては福音だろうと思います。クリニック移転の理由の一つでもあります。
④がんの心理療法・スピリチュアルケア
スピリチュアルというと怪しげな世界と紙一重な領域であるため、ずっと足踏み中でしたが、昨年末に新潟で第1回セミナーを開催し、実は来週第2回を再び新潟で開催します。オンライン対応など、本格的な展開が近づいていると感じています。新たな活動を画策中です。
⑤がん診療時の腸内フローラ検査・食事相談・排泄支援
腸内フローラ検査を中心に、がん診療に関連した相談はクリニックで行い、排泄支援は主にサロンで行う方向性が見えてきました。
⑥がん外来リハビリテーション
とても大事な領域ですが、今年度以降の課題です…と去年書いたのですが、全国的に活動している「キャンサーフィットネス」の代表である広瀬真奈美さんをはじめとするメンバーと協力し、がんリハビリテーション体制の整備が進んでいます。リンパ浮腫施術にも大きく関与するのですが、診療所としてのがんリハ体制にやっと明るい方向性が見えてきました。
⑦温泉保養所併設のリトリート宿泊施設
がん医療ブックカフェや、患者さま向けの養生支援の構想は広がっています。新しいクリニックには、ブックカフェを開設できるスペースも整いました。本格的な資金確保が課題ですが、第一歩を踏み出すことができました。
⑧海外からの症例に対するメディカルツーリズム
仙台で民泊を手掛けている方々と連携し、インバウンド(海外からの患者さまへの支援)に向けた準備が進んでいます。今年こそは具現化に向け、まずは第1例目の利用者さんをお受けできる体制を整えたいと考えています。
新しい自由診療スタイルの普及にはもう少し時間がかかりますが、これまで感じていた医療現場での不満やストレスが少しずつ解消されてきたことは、やりがいそのものです。
昨年度も、新たなセミナーや講演会の開催、地元団体との交流、ラジオ配信のスタートなどの活動を行いました。今年度はさらに「動いてから考える年」にしたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

PS:院長の新たな趣味として、ヒップホップ(っぽい)ダンスを習いはじめました。まだ2ヶ月くらいしか経っていないのですが、3月30日に芸能人のコンサートもよく開催される仙台サンプラザ大ホールで「Sugar」(Maroon5)を踊ってきました。しかも、偶然が重なり?ほんの少しですが「私のソロダンス」パート付きで笑。
Smile for Japan Charity Festival 2025。東日本大震災で被災した小学生たちのチアダンス復活をきっかけとした活動が広がったFestivalが今年も開催だったそうです。
次はバブリーダンス「ダンシング・ヒーロー」(荻野目洋子さん)、そして手話ダンス「きみがいる」(ボカロ合唱)も練習中です。身体慣らしでお試しダンスのつもりが、はまってしまいました。ミイラ取りがミイラになっちゃったみたいな感じです。
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