「未来に旗を立てて」医療の空白を社会実証
- 和田仁
- 4月30日
- 読了時間: 4分
今回は、がんという病に向き合っている患者さんはもちろんですが、日々現場で「今の医療のままでいいのか?」と自問自答している、医療従事者の仲間たちにも、心を込めてお伝えしたいと思います。
私は、言葉で既存の医療を批判するのではなく、まずは自ら「未来の医療はこうあるべきだ」という形を定義し、そこに旗を立てることにしました。それが、キャンサーコンパスクリニックの存在意義です。
私が行っているのは、単なる経営ではありません。医療の空白地帯に解決策を実装していく、いわば『社会実証』の場なのです。こうしてラジオやブログで発信を続けることも、私にとっては大切な現場の実践です。
未来に旗を立てて、がん医療の空白を社会実証する:希望の和だチャンネル第85回ラジオURL
https://stand.fm/episodes/69e8d158ae464a91e765491d
1,500倍の歪みと『人生の戦略』
そんな『社会実証』の第一歩として、今回は皆さんと共に、日常の当たり前を疑ってみたいと思います。
ゴールデンウィーク期間中、ドライブを楽しまれる方も多いでしょう。ガソリンスタンドの看板を見て「リッター200円近くか」と暗い気持ちになりますが、ちょっと考えてみてください。その帰りにコンビニで買う150円のペットボトル。1リットルだと300円です。中東から1万キロかけて届くガソリンよりも、目の前の『水』の方が、倍近くも高い単価なんです。
さらに驚くべきことは、私たちの家の水道水は1リットル約0.2円。つまり、ペットボトルの水は、水道水の1,500倍もの値段で売られている。この圧倒的な格差に気づかぬまま、便利さとイメージという器に、私たちは膨大な対価を払い続けています。
「医療の選択は、人生の選択そのものである」
日常の小さな選択に、その人の本質が現れます。
そして、この1,500倍の水という歪みに潜む無意識の依存が、実はがん医療の現場をも揺るがしているのです。
がん医療の『脱石油』設計
今、ホルムズ海峡の緊迫により、昭和の石油ショックを超えるような資源危機が喫緊の課題として浮上しています。医療経済の視点から、治療法の石油依存度を整理してみましょう。
外科手術・薬物療法: 消耗品、抗がん剤の合成、温度管理輸送。これらはすべて石油という魔法の油なしには立ちゆかなくなります。
放射線治療: 電気という国産エネルギーで成立します。装置さえあれば、物流が途絶えても照射を続けられる。物流遮断への耐性という観点では、三大治療の中で最も堅牢な構造を持っています。ハイテク医療の代名詞と思われがちな放射線治療が、実は最もサステナブル(持続可能)であるという逆説的な真実。
そして、これは補完代替医療も同様です。『自然派』を謳うサプリメントも、製造(肥料)や物流で石油に依存しています。
大切なのは、盲目的な安心感ではなく、依存構造を把握した上で選ぶという姿勢です。
道具に使われない、医療と生活の自律
資源が限られる時代、大切なのは『優先順位の策定』と『リスク分散』です。 放射線治療で使うディスポのシェル(固定具)が石油不足で入手困難になったら? そこで必要になるのが、ベテラン医師や放射線技師が持つアナログの知恵です。型に頼りすぎず、体位の工夫やクッションの使い方一つで精度を守り抜く。
これは後退ではなく、道具に使われないという医療の自律です。
これは生活も同じ。
飲料にする水道水。古い配管が心配なら、浄水器を通して自ら安全を確保すればいい。1,500倍のコストを払い続ける依存から脱却し、自分のインフラを自分でメンテナンスする。その自律した知恵こそが、いざという時の治療選択でも、あなたを守る強力な武器になります。

ガソリンより1,500倍高価な飲料水〜人生とがん医療からの脱石油設計〜:希望の和だチャンネル第86回ラジオURL https://stand.fm/episodes/69f31fe74af1744e8a586139
未来は変えられる
先日、萩の月で全国的に有名な菓匠三全の田中会長から、ご自宅が近くという地元ホテルのご講演会で、次のアドバイスを拝聴しました。
「未来に旗を立てて。未来は変えられる。人は思ったようになる。」
賛成も、反対も、すべてを未来へのエネルギーに変えて。 石油という魔法が解け始めた今、水道水を見直し、地産地消のエネルギーを考え、本質的な治療戦略を持っておく。
みなさまも、まずは今日一杯の水道水から、新しい人生の戦略を始めてみませんか?
キャンサーコンパスクリニックは開院2年目も、時代の荒波を見据え、みなさまと共に本質を歩み続けたいと願っています。




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