ロゴマークに込めた想い
- 和田仁
- 5月16日
- 読了時間: 5分
このロゴマークには、キャンサーコンパスクリニックの想いと、出会うすべての方への願いを込めています。

クリニック名の一部である「コンパス」は“羅針盤”を意味し、その中心には無限のマークが描かれています。 それは、「進む道はあなたの中にある」「可能性はどこまでも広がっている」というメッセージを意味しています。
この無限マークを目にしてフクロウ、またメガネをかけた院長の眼差しにも。「見る力」「本質を見抜くまなざし」「夜でも進める知恵」——そんな意味を込めています。
また、北(コンパスの上)を指す針はサボテンもイメージ。針の先端は下を向いたツバメの尾のように伸び、空へ突き抜けていきます。 それは、限界を超えて、自然や命、自由、喜び、強さを象徴しています。
針は八方に広がりながらも、中心には“自分”という軸。 どの方位へも可能性が開かれていますが、その出発点は常に“あなた自身”です。
全部で11あるマークもそれぞれが幸せな意味をもっています。
1.無限マーク
始まりも終わりもない永遠の循環や、無限の可能性、制限のない成長、潜在能力の開花などを象徴しています。人生における様々な制限や障害を超え、無限の可能性を秘めた未来へと進むための力強いメッセージとして感じることができます。
2.ふくろう
「福来郎(福が来る)」や「不苦労(苦労しない)」などの縁起の良い当て字が使われ、幸運を呼ぶ吉鳥として知られています。また、夜行性で暗闇でもよく見えることから、逆境や困難に立ち向かう力や、先を見通す知恵を象徴しています。
3.メガネの院長からの両サイドの眼光
この白は、院長が医師として多くの命と対話し、寄り添い、学び続けてきた軌跡。見る力=“仁眼”として、希望の方角を見つけ出す光を表現しています。
4.サボテン
魔除けや邪気払い、さらには良い気を呼び込む効果があるとされています。鋭いトゲが悪い気を跳ね返し、気の流れが悪い場所に置くと、邪気を吸い取ってくれるとも言われています。キャンサーコンパスクリニックのロゴに描かれたサボテンは、困難に囲まれたときでも、あなたを守り、内なる力を信じる象徴。邪気を跳ね返すその針は、“希望の方角”へ進むための心の盾として、そっと配置されています。
5.内側に向かうツバメ
ツバメは「幸せを運ぶ鳥」「家庭円満」「繁栄」などを象徴する存在として、古くから日本で大切にされてきました。ツバメの巣は、風水的に幸運や繁栄のシンボルとされ、ポジティブなエネルギーが流れると考えられています。希望ある未来への導きであるツバメはロゴの中で、突き抜ける羅針盤に重なり、こころの内側を目指し希望を後押ししています。
6.上へ突き抜ける羅針盤の針
針が突き抜けるその先には、決して天井がないという願いが込められています。自分らしく進むことの象徴。上を向いて歩くこと、そして未来へ向かう意志を表しています。
7.Vの字
ツバメの両翼である“V”の字。希望や回復へと手を広げる人の姿、または力強く空へ向かう道筋にも見えるデザインです。このロゴに込められた“V”は、Victory(勝利)を意味するだけでなく、未来へ向かう希望のサインです。
8.日の出と虹
無限の上にある半円。“どんな夜にも朝は来る”という自然の摂理をもとに、“今この瞬間からまた希望は始められる”という想いを込めて、日の出や虹をイメージしています。生きる力がふたたび湧き上がる、その小さな兆しを形にしました。
9.8つの双葉
数字の「8」は、日本では「末広がり」として縁起が良いとされており、繁栄や発展を願う際に使われます。末広がりの縁起の良さとともに、困難や迷いのなかでも、こころに道は広がり続けている、そんな思いを込めています。
双葉 (ふたば)は、植物の若い芽や双葉の葉を指し、生命力や成長、希望を象徴して縁起が良いとされています。少しの水と光があれば芽を出し、未来に向けて伸びるその姿に、身体と向き合いながら『成長できる』『進める』という希望を重ねています。
10.月桂樹
古代ギリシャ・ローマ時代から勝利や栄光の象徴として、月桂冠に使われてきた樹木です。花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」であり、縁起が良いとされています。キャンサーコンパスクリニックのロゴに添えられた月桂樹は、このクリニックに関わる方が“自分にとっての誇り”を見出せるようにとの願いを込めて描かれました。“病気に勝つ”という戦いだけではなく、“自分らしく生きる”という内なる勝利への敬意を込めた象徴です。どんな選択も、その人の歩みに栄光が宿るよう採用しました。
11.八方ひろがりの羅針盤の針
希望や可能性が八方に広がる様を表し、幸運や繁栄を願い配置しました。
そして、ロゴのメインカラーは「勝色(かちいろ)」。平安時代の武士が好んだ色で、「勝つ」に通じる縁起色。藍染で染められた、紺色よりも濃い、黒く見えるほどの深い藍色です。武士たちが「勝ちに通じる」として縁起を担ぎ、武具や鎧に用いられました。
この深い藍色は、混じりけのない心の深さ、夜明け前の静寂、そしてそこに灯る小さな希望を映す色でもあります。派手に主張せずとも、芯のある強さを表現する“勝色”に、私の願いを込めました。
また、図柄の陰と陽も、幸運を招き、バランスの大切さを教えてくれるとされています。対照的なものが支え合うように、悲しみも喜びも、すべてが命の一部であるという意味が込められています。
そして、クリニック名「Cancer Compass Clinic」の頭文字「ccc」は、幸運を象徴する11のマークを円で取り囲んでいます。 その円は「命のめぐり」——力強さと希望、そして未来への想いをぎゅっと結んでいます。
迷いや不安の中にいるとき、このロゴの小さな光が、心の奥にある“力”や“希望”を思い出すきっかけになりますように。 そして、キャンサーコンパスクリニックが、あなたの人生のどこかのタイミングでそっと寄り添える場所でありますように。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
Comments