ダンスから始まった倫理法人会講話『命の羅針盤』
- 和田仁
- 8月28日
- 読了時間: 4分
更新日:9月2日
今回は、約3年ぶりに倫理法人会での講話についてご紹介します。以前、がんコーディネートくりにっくとして講話を担当させていただいたのが2021〜2022年。キャンサーコンパスクリニックとしては初めてのブログになります。
さらに本日は、クリニック(旧くりにっく)ホームページを開設してから、ちょうど4周年記念の日でもあります。
実は昨日の早朝、千賀ノ浦倫理法人会さん(宮城県塩竈市)のモーニングセミナーに参加してきました。この日の講話は、千賀ノ浦顧問で多賀城市議会議員の阿部さんによる「多賀城創建1300年事業の取り組みと成果」。多賀城の歴史と未来をつなぐ取り組みと、地域に根ざした活動の講話を拝聴いたしました。前夜の懇親会では、阿部さんの娘さんと私の長女が学生時代の吹奏楽部で同期だったこともわかり、「世間は狭いなぁ」という偶然もありました。

さらにこのご縁から、10月に千賀ノ浦倫理法人会さんで私が講話をさせていただくことになりました。ありがとうございます!
ところで、倫理法人会という名前を初めて聞く方もいらっしゃることでしょう。たまに「宗教団体なの?」と聞かれますが、宗教団体ではありません(笑)。全国に約7万社の会員企業がある経営者・個人事業主のコミュニティで、「よりよく生きるための実践」や「働くことの意味」を学ぶ場です。早朝のモーニングセミナーでは、経営や人生、地域とのつながりについて語り合います。
私にとっても、がん診療や患者さんとの対話に役立つ「生き方のヒント」が多く、とても学びの多い場所になっています。
今年になって私が仙台中央倫理法人会さんに入会したきっかけは、ちょっとユニークなものでした。年明け早々のある日、仙台中央倫理法人会さんの(ヒップホップ)ダンス部に誘われて参加したところ、すっかりハマってしまい…何度か参加して踊っていると、同じくご参加の大御所の方から「先生、まだ入会してなかったの?」と声をかけていただいてしまい、「これはそろそろ入会しなきゃ」と入会を決意しました。
もちろん会長にも「ダンス部に入りたくて入会します」とお伝えしており、公認で活動しています。このダンス部があったからこそ、仙台中央倫理法人会さんでの仲間とのご縁が生まれ、今回の講話にもつながりました。
わたしが担当させていただいた講話のテーマは、『万人幸福の栞』に学ぶ、命の羅針盤。
「万人幸福の栞」は、倫理法人会創始者である故丸山敏雄さんが人生や働き方の原則などをまとめられた小冊子です。
実は、がん診療の現場にいる私にとっても、患者さんとの対話や人生観を考えるうえで役立つ言葉がたくさんあります。たとえば、
「生きる意味を見つめ直すこと」
「一人ひとりの命をどう尊ぶか」
こうした視点は、日々患者さんと向き合うときにとても大切です。
先日の仙台中央での講話後には、Facebook上で以下のような感想もいただきました。
「大切な人が病気になったら、和田先生にお願いしたい」
「生き方をあらためて考えるきっかけになった」
「すごい先生なのに、とても親しみやすかった」
こうしたお声を励みに、誠実にお仕事を続けたいと思っています。
そして、今回の講話をきっかけに、ありがたいことに今後の講話についても、何名かの担当者さんからお声かけをいただきました。
現時点での講話予定(敬称略)
・9月 :さくら倫理法人会(宮城県)
・10月:仙台太白倫理法人会(宮城県)
・10月:千賀ノ浦倫理法人会(宮城県)
さらに、非公式ながら他会からもお誘いをいただいており、ご縁が東北各地に広がりつつあります。新潟や近隣の山形、福島、岩手、そして私の故郷・静岡でも同じテーマでお話できたらうれしいなと思っています。
「がんと向き合うこと」も、「生きること」も、一人で抱え込むより、誰かと語り合うことで気づけることがあります。キャンサーコンパスクリニックとしても、“命の羅針盤”をテーマに、患者さんやご家族、地域の方々と一緒に考える時間を大切にしていきたいと考えています。
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