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 「すい臓がん患者と家族の写真展」ミヤテレ特集放映


 すい臓がんと向き合う「イメージを変えたい」患者と家族の写真展が、仙台市青葉区の仙台市福祉プラザで11月8日まで開催されました。

 およそ1ヶ月前にも仙台国際センター駅内で開催され、くりにっくブログ記事でご紹介しました。今回はその第2弾でした。


 地元宮城のミヤギテレビさんが、11月6日夕方の地域密着型バラエティ番組「OH!バンデス」の中で、『すい臓がんと向き合う「イメージを変えたい」患者と家族の写真展』と題した特集を放映しました。その内容がWEB記事となり、Yahoo!JAPANニュースでも全国版として掲載されました。


 実は、私(くりにっく院長)が「がん専門医」としてミヤギテレビさんからインタビュー取材をオンラインで受けたのですが、その時のオンライン映像収録の一部を「すい臓がんが‘‘難治性”と言われる理由」として放映してくださりました。以下が放映時にお伝えした内容です。

 『「すい臓」とは、胃のうしろにあって、食物の消化を助ける「膵液」を作ることなどが役割の臓器。国立がん研究センターが公表する「5年後生存率」によると、「がん全体」が「66.2%」なのに対し、「すい臓がん」は極めて低い「12.7%」。その理由をがんの専門医に聞いた。 <がんコーディネートくりにっく 和田 仁 医師> 「すい臓がんは早期発見がしにくく、症状が出て見つかったときにはかなり進行した状態が多い。手術とかで局所的な治療ができればいいんですけれども、すい臓の外に病気が転移する、肝臓や肺に転移するとか、お腹に水がたまる腹水ができてしまうといった症状が出やすいというのが難治性の理由です」』(Yahooニュースより転記)


 上記URLにある放映動画からも、今のところ確認することができます。ミヤギテレビさん、くりにっく名まで明記くださり、ありがとうございました。

 ミヤギテレビさんからの取材アポ、実は私の実父が朝方に突然他界した11月3日金曜の夜でした。同日夕方に打診された直後は一旦気持ちを保留したのですが、今年のお正月に義父がすい臓がんで他界し、実父が他界した日にミヤギテレビさんからご連絡。因果というかご縁というか、妻とも相談しミヤギテレビさんの取材をありがたくお受けすることにいたしました。


 ぶどうの木の代表、濱端 光恵さんが、映像の中で以下のようにお話されていました。

『すい臓がんっていうと、どうしても死のイメージがつきまとうがんで、実際になかなか難しいがんだとは思うんですけれども。それでも、ずっと元気がないわけではなく、普通の人と同じように楽しく日常を過ごしている姿を皆さんに見てもらって、病気でも前を向いて生きて生きていけるとか、楽しく過ごせるんだってことをわかってもらえれば嬉しいなと思っています。』


 未だにお医者様感が根強い東北地方(特に宮城県)では、がん患者会もセカンドオピニオン(くりにっく)もあまり意味をなさない(無駄)という噂をたまに耳にします。特に、難治性のがんでは、なかなか患者さんも集まりにくいと。

 でも、ぶどうの木さんの活動や、そこに集まってくる患者さんたちやご家族の表情を見ていると、決してそんなことはないと確信します。


 濱端さんは、これからも定期的に写真展やオンライン患者会などを開催するそうです。すい臓がん患者さんやご家族・知人、ご遺族が集まって自由に情報交換やおしゃべりをするサロン、どうぞ気楽にご参加ください。



PS:添付画像は、実父が搬送された病院救急外来から直行して着の身着のままオンライン面談している時の院長写真です。本当はミヤギテレビさんの映像をキャプチャ画像で公開紹介したいところなのですが、著作権を鑑みて控えました。




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