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和田仁

くりにっく初の市民公開講座


 7月10日夜7時から、くりにっく初の仙台市民公開講座を行いました。場所は、レストラン・ファッション・食品・生活雑貨などバラエティ豊かな店舗が集積する商業施設である泉パークタウン タピオ。

 「誰でも先生、誰でも生徒 自分の持つ「知」をみんなで分かつコミュニティ」というコンセプトで、平日ほぼ毎夜開催されるタピオ館立オープン大学(通称/タピ大 タピダイ)講座という機会を利用させていただきました。どなたでも自由なテーマで開講でき、参加される生徒さんも予約不要・受講無料でいつでもどなたでも気軽に参加できるそうです。

 

 私はこれまで、市民公開講座という機会でお話することが何度かありましたが、すべて勤務医時代の話でした。いずれも「ブランド病院」の看板で開催していただいたおかげで、どこもたくさんの方にご参加いただきました。

 今回も「タピ大」や「粒子線」という看板をお借りしましたが、大病院や学会主催ではなく、くりにっく(私個人)として初の市民公開講座。サクラでの参加は、サポート役として身内から一人だけ。誰も来なかったら…という不安が久しぶりにずっとつきまといました。最初に男性の方が会場に入ってきてくださった時には、まだ始まってもいないのに嬉しさに満たされました。そして、開始10分前くらいから参加者が増え、おかげさまで私たちの予想を超える方々にお話をすることができました。


 タイトルは「がん診療ちょっと耳寄り話①東北は世界最高峰の放射線治療地域」とさせていただきました。講義は、2年近く前にブログで書いた、『コロナ時代の最先端がん放射線治療 -短期・低侵襲放射線治療の最前線-』に近い内容で、重粒子線(山形大)・陽子線&BNCT(南東北)、そして宮城県に存在する様々な高精度放射線装置のご紹介をしました。

 そして最後に、とても大事なことなのですが、患者さん側が素晴らしい放射線治療装置をいかに利用すればよいか、そのポイントについていくつか簡単にご説明させていただきました。実は講座そのものの時間が、司会者のご案内から会場片付けまでを含めて全部で1時間で、正味だと50分くらいしかなく、(また)駆け足のお話になってしまいました。また、大変申し訳ないことに、質疑応答の時間も取れませんでした。


 タピ大講座、くりにっくとしてとても貴重な情報提供の機会だと改めて感じました。また3か月後(とのタピ大規定)、「がん診療ちょっと耳寄り話②」のエントリーをさせていただきます!タイトルは…まだ決まってませんが、お話したいことはいろいろあります。これまでブログで書いてきたことが中心になると思いますが、文字で長々書くよりこういう形でお伝えしたほうが良い気はしました。

 さらに、今どきの音声プラットフォームを利用した情報発信というのも良いかな、と思っています。YouTubeなどの映像プラットフォームという方法もありますが、映像出演はいささか不得手な私なので。


 講義終了後、先日できたばかりのパンフレット(がんコーディネートくりにっく&むくみケアサロンCamomille)や名刺を、参加者ほぼ全員が自主的にお持ち帰りくださりました。私の時間配分調整不良(時間制限)で質疑応答ができなかったことは、申し訳なく思っています。質問などご希望の方は、メールやお電話などでくりにっくへ気楽にお問い合わせくださいませ。

 どこかの会場で別の市民公開講座を私が担当させていただいた時に「参加したことがある」とおっしゃってくださったご夫妻もいらっしゃいました。おそらく講演内容はかなり違ったと思いますが、私のことを覚えていてくださりリピート聴講いただけるというのは、とてもありがたいことです。「がん診療ちょっと耳より話②」でも、ぜひ再会したいです。


 最後に改めて、会場に足を運んでのご聴講、本当にありがとうございました。



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