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がん保険診療の落とし穴に挑むくりにっく


 挑戦的なタイトルですが、ずっと私がやりたいと思っていた仕事の一つです。


 まずは昨年、私がアラ還開業に至った理由の概要を、以下の1〜6にお示しいたします。

1.今の日本のがん診療には世界に誇れる(はずの)素晴らしい保険制度が存在する

2.しかし、利用者(患者ら)は、不安・不満が絶えない

3.提供者(医療介護)側も、疲弊・不満がたくさんある

4.なぜなら、医療・介護制度の仕組みやルールに、いろいろ制限・問題があるから

5.諸問題解決には、既存施設とは別の新たな取り組みが必要だろうと以前から思っていた

6.長年の懸案だった人的、時間的、物理的な課題は、コロナ禍のオンライン診療普及などが解決の突破口になると感じた


 保険診療が承認されていない自由診療は世にたくさんあります。医療者からみてもある程度の実績がありそうなものから(信頼できるエビデンスとは言えないですが…)、医者がオススメと謳っていてもかなり胡散臭いものまで、本当に幅広く存在します。価格帯も、けっこうお安めなものから、1回数百万円以上かかるものすらありますね。

 また、すでに保険適応となっている診療行為であっても、一部のみ許可されただけで希望される利用者さんたちの恩恵にあずかるにはけっこう高い制約があったり、保険診療で行える業務に比して診療報酬請求額(保険医療機関の収益)が安すぎて実質形骸化してしまったりするものは少なくありません。


 ちなみに、当くりにっくでは前者(まったく保険未承認の診療)は原則としてお取り扱いしていません。基本的には後者の、保険承認がすでにされていてある程度の信頼度(エビデンスや臨床成績など)はあるものの、ピットフォール(落とし穴)的になかなか実施することが難しい医療・介護の診療行為を対象にしています。くりにっくでのご提供は自由診療になるため全額自己負担とはなってしまいますが、保険診療であるがために利用者さんがほとんど享受できていないのが日本の現状という問題解決の一つとしてご提案しております。


 具体的な内容ですが、くりにっくとしての現在の主な取り組みは以下の①〜④です。このブログでも時々ご紹介させていただいております。

①がんのよろず相談(セカンドオピニオン診療、医療施設・医師などのマッチングなど)

②がん遺伝子検査:リキッドバイオプシー(来年から3業者を採用し、それぞれを比較して最適な項目をご提案)

③リンパ浮腫複合的理学療法などむくみケア(サロンCamomilleなどとの連携)

④がんの心理療法・スピリチュアルケア(ヒプノセラピー中心に死生観などの気づき相談)

 そして、新たに来年からはさらに追加で

⑤がん診療時の腸内フローラ検査や食事相談、おむつフィッティングなどの排泄支援

⑥がん外来リハビリテーションや生活行動支援

⑦温泉保養所併設のリトリート宿泊施設などにおける養生支援

⑧海外からの症例に対するインバウンド(メディカルツーリズム)支援

なども、それぞれの専門家や業者さんとの連携でご提案いたします。さらに年明けからは、一部のがん診療に対してではありますが保険診療も開始予定で、現在準備中です。


 くりにっくおよびむくみケアサロンCamomilleなどの連携施設が今後めざす方向は、クライアントご要望に直接お答えできる環境、業務をすればするほど提供者自らが「トク」(徳も特も)する環境、そしてそんな個人事業主がクモの巣のように張り巡らされたネットワークで自由に連携できる環境の構築、です。


 大学、病院、診療所などのややブラックボックス的で様々な制約や問題がある縦割り医療介護環境を、少しずつかもしれませんが変えていこうと思っています。




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