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本質的なスピリチュアルケアにつながる底しれぬ期待感(1) 「がんの催眠療法」 萩原優著 太陽出版

 萩原先生は、私が学んだヒプノセラピー(催眠療法)のお師匠さんで、大学病院で長く外科医や緩和ケアなどの診療実績がある医師です。現在は横浜でヒプノセラピーを主とした自由診療クリニック(イーハトーヴクリニック)の院長をなさっています。

 2月のブログでケリーターナーさんの和訳書籍「がんが自然に治る生き方」の読書感想文を書いた時、最後に触れたヒプノセラピー(催眠療法)で日本の医師としておそらく第一人者的な存在の先生です。


 読書感想文の前に、萩原先生の書籍に出会いセミナーを受講するまでの経緯を簡単に記させていただきます。



 以前のブログでも少し書きましたが、私はがん緩和ケアにおけるスピリチュアルケアで「死生観」という重要な部分について、日本緩和医療学会日本死の臨床研究会などの專門医学系学術大会や学術論文を(ざっと)見聞きしても、がん診療に関連する一部の心理系書籍を読んだりセミナーなどに参加しても、なにか自分の中で腑に落ちる所がないというか、よくわからない所が長年ずっとありました。

 キリスト教やイスラム教や仏教(他、様々な新興宗教)など、宗教関係者でないと触れられない深入りできないブラックボックス的な部分が「死生観」にはあるような感じがずっと続いていました。しかも、それら宗教も自分たちだけが救われて異端宗教や無宗教の人たちは救われない?という教義についてもずっと違和感がありました。私が宗教をきちんと学んでいないからかもしれませんが…。


 繰り返しになりますが、先ほど紹介したようにケリーターナーさん書籍の9項目リストにある「自分の魂と深くつながる」の部分もよくわかりませんでした。欧米人のようにキリスト教をベースにある方々ならわかる「特殊な」項目なのか?くらいの感覚でした。

 アメリカの心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士が開発したがん患者とそれを支える人々のための癒しのプログラムとされる有名なサイモントン療法のインターンプログラムを受講しても、メンタルケアとしては大変有用な療法という印象はありましたがブログラム内にある「死生観」「叡智」の部分は、よくわかりませんでした。1回しか参加していないからかもしれませんが…。サイモントン療法についてもちらっとだけ以前のブログでご紹介していますが、いずれ別の機会でブログにしたいと思っています。

 マインドフルネスにしても、瞑想にしても、気功などにしても、「心」の安定には良さそうなのだけれど、死んでも大丈夫的な「死生観」や「魂」(を信じるかどうかは人それぞれ)の部分は私にはよくわからない所が根強くありました。定期的にきちんと実践していないからかもしれませんが…


 そんな時(世の中がコロナ禍で大騒ぎする少し前)、なにがきっかけだったかよく覚えてないのですが、自分の意識の奥底(潜在意識、無意識)に触れて「生死」を含めたいろいろな見えない部分を体感することができるかもしれないというヒプノセラピー(催眠療法)というものがあることを知りました。

 ただ、ヒプノセラピーも、エビデンスが蓄積され精神科領域では保険収載もされているメンタルケア的な療法だけでなく、占いや霊感商法まがいのスピ系的な雰囲気満載な施術者も少なくなさそうで、どこで情報を得ようか体験しようかと思案しました。

 医師(免許を取得している方)であっても個性的な(怪しげな)御仁が少なからずいらっしゃることは、医療業界に長年かかわっていろいろ見聞きしてきたので、とりあえず一度はこれから学ぶ方に直接お会いしてから決めようと思っていました。自分も含めて、医療業界は「個性的な」御仁がとても多いかもしれません。


 そして拝読したのが、がん診療を大学病院で30年余りなさってきたという萩原先生の書籍「がんの催眠療法」でした。他の方の書籍にもいくつか目を通しましたが、がんに特化した書籍はこれだけでした。

 この本は萩原先生の処女作だそうですが、私が臨床で感じてきたことと同じようなことをたくさん記されていて、(書籍の第2章に記されている他の補完代替医療系療法のご紹介は別として)記載内容にかなり共感を覚えました。


 それでも疑い深い私は、萩原先生ご本人にご連絡してどのような方か知りたくて直接クリニックへご挨拶と見学に伺わせていただきました(今更ですが、萩原先生ごめんなさい)。さらに、定期的に開催されていたクリニックでのミニセミナーへ(たまたま私が新百合ヶ丘総合病院で診療支援した日の夜に開催されるものがあったので、慣れない都会の路線バスを使って足を運び)参加させていただきました。

 そこでの萩原先生ご本人のお話や雰囲気が私には違和感なかったので、ヒプノセラピーはこの先生のところで学ばせていただこうと決めました。


 しかし!ほどなくして世の中がコロナ禍となり、現地でのセミナー開催が困難となってしまいました。そしてご存じの通り、世の中がいやおうなしにオンラインで対応しなければならなくなりました。その結果?萩原先生のヒプノセラピーセミナーもオンライン対応となりました。個人的には横浜に定期的に通うことなく、自宅(やくりにっく)で学ぶことができることとなり、心にも身体にもフトコロにも優しい環境で、2年近くかけておよそ一通りのヒプノセラピーを学ぶことができたのはありがたかったです笑。

 長年ヒプノセラピストとして多くのセッションをなさってきた方々にとっては、オンラインではなく対面でのセッションのほうが望ましいという意見もありましょう。しかし、セッション希望されるのは女性がとても多いため、男性のセラピストがクライアントさんと密室で2人きりで数時間施術するというのは医療同様にいろいろな難しさを伴います。男性のクライアントさんも潜在的にはたくさんいると同性の私は確信していますが、同性であってもオンラインセッションは受ける気楽さがありそうです。個人的には男性のクライアントさんがもっと増えていくことを課題にしています。


 

 セラピストとしての実績がまだまだこれからの私が書くのもなんですが、がん診療としてのヒプノセラピーはまだまだこれからの現状です。


 実は昨日、訳あって師匠の萩原先生とともに、新しい医療スタイルの施設が計画されている宮城県気仙沼市へ訪問してきました。移動の車中で萩原先生から、私がSNSなどでもっとアピールしてモニターさんを募ったりしながらセラピストの経験を積むようご指南いただきました。私自身、がん診療にこだわりすぎていた部分はあり、少し門戸を広げさせていただいたほうが良いかなと帰路の車中で反省しつつ、萩原先生らを仙台駅へお送りしました。

 気仙沼のお話は具体的な内容をまだ公開できないのですが、写真のように景観良い気仙沼港近くに建築中で、早ければ今年中にオープンとのこと。かなり興味深いお話をいろいろ伺えました。もしかすると私も何らかのお手伝いをさせていただけるかもしれません。気仙沼、サメやマンボウなど珍しい魚介類が豊富で、仙台から(ほぼ無料)高速道路も直通で1.5時間くらいの車移動が可能となった、震災復興が少しずつ進む港町です。楽しみが一つ増えました。



 やっぱり前フリが長くなってしまいました。肝心の読書感想文はその2で…





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